まいちょんの学びの部屋

アメリカ在住打楽器奏者の日々の学びをシェアするブログ

アメリカの教育ってちょっと微妙

アメリカで中、高、大学生の打楽器レッスンを教えてます。まいちょんです。最近テキサスも少し寒くなってきました。

 

アメリカ人を教えるのは思った以上に難しいと最近よく思います。

私は高校までは日本の教育を受けて育ったので、教育の価値観や考え方は結構日本よりなのです。

アメリカは褒めて伸ばす教育が主流で、親も先生も褒めすぎやろってほど大げさに褒めまくります。逆に、少しでもマイナスな事を言おうものならびっくりするくらい落ち込みます。しかも気をつけないと親から訴えられたりするので、毎回レッスンでの言動には最新の注意を払わないといけません。

 

一番難しいのは、練習する習慣をつける事です。私が日本で小学校の時にピアノのレッスンを受けていた時は、毎日お母さんに一日30分は練習させられてました。練習したくない時も泣きながらでも練習してました。毎日練習してるうちに日課のようになって別に練習が苦にならなくなりました。

 

アメリカではかなりゆるーく教えます。

やりたくなければやらなくてもいいっていう方針なので、楽しい時だけ練習して、練習が嫌になると辞める子が結構います。レッスンも先生と練習する時間と思ってる子どもが結構います。

私はそういうレッスンはしたくないので、とりあえず少しだけでもいいので何か準備して持ってくるように指導します。

 

この間6年生の生徒が何も練習せずに来たので、親御さんに連絡して練習する習慣をつけるようにお願いしたら、

 

「うちの子は練習するのは好きじゃないんです」

 

との事。いや、練習するのが好きな人って結構稀じゃないですか?

確かに、授業が楽しかったり、やりたい事に没頭してる時は練習も苦にならないし、学校に行くのが待ち遠しかったりします。

でも、そんな状況がいつまでも続くはずはありません。それで嫌になった時にどれだけ自分を律して練習する事ができるかっていう自己訓練は大切だと思うんです。

 

でもそう言うと、

別にプロを目指してるわけじゃないから

とか

楽しくやってくれるだけでいいんです

とか言われます。

アメリカのバンドディレクターですら、

どうせほとんどの生徒は高校を卒業したら音楽を辞めるので、楽しくすごせばいい

というアプローチです。

 

私の日本の高校の吹奏楽部も同期で音楽のプロになった人は一人もいません。でもみんな青春を音楽に捧げて一生懸命練習していました。

確かに音楽で食べていくのは大変で、一生懸命努力して色々考えて辞める決断をするのは仕方ないですけど、何も努力せずに何が出来るっていうんですか?そんな教育をして、楽しくなくなったらすぐ辞める子どもを育てて、ミレニアムのキッズは仕事が続かないとか不満を言ってる人を見ると、それは子どものせいでは無く教育方針の問題ではないかと思うんです。

 

アメリカの先生や親は子どもを飽きさせないように次から次へと色んなものを与える傾向があります。

 

赤ちゃんにも常に刺激を与えないと泣き止まないからとか言って自動振動マシーンみたいなうば車に乗せて常にガタガタ揺らしたり、寝やすくする為に常に携帯で音楽をかけたりします。

 

旦那さんの甥っ子達も幼稚園児ですが、この間長距離運転で飽きると困るからってお義母さんが大量のお菓子や車用のDVDプレーヤーを買っていました。

 

私が授業で基礎練習や機械練習を何回もさせていたら、子どもは飽きやすいからもっと楽しいアクティビティを盛り込まないといけないと言われました。小学生ならまだしも、中、高生相手にです。

 

私の旦那さんも、大学で音楽史を教えているんですが、生徒がつまらなそうにして全然話を聞いてくれないからといってもっと楽しい教え方はないものかと毎回試行錯誤で授業に挑んで、生徒の反応が薄かったらガッカリして帰ってきます。テストの出来が悪かったから採点をかなり甘くしてました。

 

飽きる事ってそんなにダメな事なんでしょうか?

 

何もする事がないと、逆にある物で色々楽しむ方法を考えるので、もっとクリエイティブになれると思います。私が小さい頃は暇な時は公園でお花をつんだり庭の鉢植えの底に住んでる虫を見つけて遊んでました。長距離運転中はずっと歌を歌ってました。

 

大学生にもなって授業がつまらなくて寝ているのは自己責任です。私もたまに寝てました。でも授業に集中せずに成績が落ちてもそれは自分の責任です。なのに先生が

僕の授業がつまらなくてごめんね。とか言わないですよね。それでテストの採点甘くするとかしたら余計に誰も授業に集中しなくなります。

 

アメリカにはADHDの子どもも沢山います。私は専門家ではないので、どこまでがディスオーダーでどこまでがアメリカ人的な性格なのかはよくわかりませんが、何となくこのアメリカの教育がADHDを作り出してる気がしてなりません。

 

もっと忍耐力や集中力や自己統制力を教える事は出来ないものでしょうか。

 

そんなことを私の教えている大学の教授に話したら、日本の価値観を求めすぎって言われました。郷にいれば郷に従うと言うけれど、なかなか難しいですね。

 

べた褒めしながら忍耐力をつける方法を模索して行きたいと思います。

 

 

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