まいちょんの学びの部屋

アメリカ在住打楽器奏者の日々の学びをシェアするブログ

ウェストサイドストーリー

こんにちは。アメリカで打楽器やってますまいちょんです。今週からウェストサイドストーリーのミュージカルのリハーサルが始まりました。

 

でも今回のホールはピットがないのでオーケストラは舞台の下に陣取り、お客さんの真ん前で演奏するというまたへんてこりんな構図なんですが、お陰で舞台の様子が間近で見れるので私にとっては嬉しい限りです。

 

丁度こんな感じで舞台が見れます。

 

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舞台ばっか見てないで演奏に集中しなさいと怒られそうですが。

しかも普段はヒマな打楽器ですが、ミュージカルとなると忙しいんです。一人で沢山の楽器を担当するので、それこそ私も役者に負けず劣らずの打楽器ダンスを繰り広げております。

 

ウェストサイドストーリーとは

ブロードウェイでもお馴染みのウェストサイドストーリー。これはロミオとジュリエットの現代版みたいなお話。舞台は60年代ニューヨーク。アイルランド系移民とプエルトリコ系移民のギャングの闘争とその中で出会ったトニーとマリアの恋愛と悲劇を描いたお話。ミュージカルにしては超シリアスなお話です。なんせ最後はマリア以外みんな死にます。しかもロミオとジュリエットは一応最終的に両家は仲直りしたっぽいけど、こっちはそこら辺カットされてて、社会情勢の問題だけが浮き彫りにされてめっちゃ暗い。え、こんだけ引っ張ってこのオチ?みたいな何ともモヤモヤするエンディングです。ちなみにジュリエットは死ぬのに何でマリアは死なないのか謎です。

 

作曲家はニューヨークフィルの指揮者で有名なレオナルド・バーンスタイン。このミュージカルの歌はかなりヒットして、今でも色んな所で耳にします。有名どころは、Maria、Somewhere、America、I Feel Pretty、Tonightといったところでしょうか。打楽器奏者のワタクシとしては、ビブラフォンが大活躍するCoolもリストから外せません。

 

バーンスタインの作曲技法

そして、このキャッチーな曲達を世に送り出したバーンスタインですが、すごいのはそこだけじゃないんです。このミュージカルの曲は聞けば聞くほど奥が深い。

 

ホルンで一緒に演奏している旦那さんがポロっと一言おもしろい事を口にしたんです。

 

「バーンスタインってかなり経済的だよね。全部の曲がMariaのアレンジみたいなもん」

 

最初聞いた時は、同じ曲を色んな場所で使い回ししてるっていう意味なのかなと思って、まあそんなのは当たり前でしょうと深く考えてなかったんですけど、さすがは作曲家でもある旦那さん。普通に演奏してるだけで曲の分析ができてしまうようです。

 

実は全然違う曲の中にもよくよく聞けばマリアがいるんです!!

 

“Maria”っていうのはトニーがマリアに出会ってから恋に落ちてただアホみたいにマリアマリアって連呼する歌です。

 


West Side Story (3/10) Movie CLIP - Maria (1961) HD

 

その「マリーアー」って唱えるメロディが「ファシードー」という三音から構成されているんですけど、旦那さん曰く、これはシェーンベルクなどの作曲家達が好んで使った147という音程を入れ替えた471のインターバルらしく、バーンスタインはこの147のコンビネーションをこのミュージカルの色んな楽曲で使用しているらしいのです。例えばさっき言ったビブラフォンがクールな”Cool”の曲も良く聞いてみたらマリアのオンパレードなんです!実際の始まりの三音もマリアと全く同じです。

 


West Side Story - Cool (1961) HD

 

他にもprologueやJet SongやSomething’s Comingとかにもマリアがいるんです!

 

怖いー!

 

のかどうかはさておき、何となくウォーリーを探せ的な気分になります。

 

ちなみにこの147の番号が謎の方のために簡単に説明しますと、ただ単にドレミファソラシを1234567って当てはめた番号で、丁度4と7(ファとシ)のインターバルがトライトーンになるという組み合わせです。トライトーンというのは日本語では全三音と呼ばれるんですが、その名のごとく、3つの全音で構成される完全4度と完全5度の間の音程です。完全4度(ドとファ)とか完全5度(ドとソ)の組み合わせはキレイにハモれるんですけど、その間のトライトーン(ドとファ#)になるとどうもへんてこりん。モーツアルトの時代ではトライトーンは悪魔の音程と言って忌み嫌われた音らしいですが、悪魔と呼ばれるだけあって何ともまた不安定な不気味な音程なんです。

 

不気味な音程のオンパレードのラブソングってどういう事?!

 

って一瞬思うんですが、それが何故かバーンスタインの手にかかると何とも美しい曲に仕上がってしまうという。逆に何となくミステリアスな妖艶さを醸し出して余計に観客の心を引きつけます。そしてこの不安定な音程がこれから起こる悲劇の伏線的な役割も兼ねているという。うーんバーンスタイン恐るべし。

 

ちなみに最後は話が未解決のままエンディングを迎えるウェストサイドストーリー。フィナーレでマリアが死にゆくトニーと歌う”Somewhere”は途中でトライトーンに遮られます。トライトーンだけが最後まで鳴り響いて幕が閉じるという、音楽的にも未解決なエンディング。最初から最後までこんなにトライトーンなミュージカルって見たことないですよ(笑)

 

旦那さん曰く、バーンスタインは”Cool”の中間部にこれもまたシェーンベルクがあみだした十二音技法も取り入れてるらしいです。これは無調音楽によく使われる技法で、12音全部使うまで同じ音を繰り返さないという技です。これをまたマリアのピッチセットに混ぜ込んで使いこなすってすごいねバーンスタイン。

シェーンベルクとかの音楽って学者とかオタクの人には受けたけど、一般の人には難しすぎて全然受けなかったんです。そのギャップを繋いだっていうのは音楽界にとってもすごい貢献だと思うんですね。

そしてそんな事を演奏しながら聞き分けられる旦那もすごいね。私なんて自分のパート弾くのと舞台見てるのに必死で全然気づかなかったですよ。

 

とまあ色々奥が深いウェストサイドストーリー。映画版とか色々あるので興味があれば見てみて下さい。悪魔の音程を意識しながら見てみたらまた違った面白さがあるかもしれません。

 

 

 

 

ハチの巣退治

こんにちは。引きこもりまいちょんです。テキサスも暑くなってきました。去年の夏に引っ越してきた我が家の庭にもまた朝顔が大量に生えてきました。去年の朝顔の種のせいなのか一か所だけ大量発生中。

 

maichon.hatenablog.com

 

庭に設置した砂糖水にもハミングバードが沢山来てくれる様になりました。

 

それで花や鳥を眺めながらのどかな引きこもり生活を満喫していたんですが、数日前に玄関のドアの上の角に足長バチの巣を発見しまして。家の周りを確認したらもうすでに何か所かハチの巣だらけになっているではありませんか!

 

早めに撤去しないとハチに私の穏やかな隠居生活を妨害されそうなので、ハチの巣の駆除方法をネットで調べてみました。

 

ハチ退治のプロによる助言

  • 15センチ以下なら自分で退治できる
  • 奇襲をかけるのは夜がおススメ(昼間だと戻りバチに攻撃される危険性あり)
  • 奇襲時には白い服装、無臭で挑む(ハチは黒が攻撃色で、さらに匂いに向かって飛んでくるらしい)
  • 必需品は防護服、殺虫剤、長い棒、赤いセロハンを貼った懐中電灯、ごみ袋
  • 脚立や虫取り網があればなお良い

 

赤いセロハンを貼る理由は、懐中電灯めがけてハチが突進してくるのを防ぐためらしいです。

 

駆除方法

ハチさんが巣に戻ってきてあたりが暗くなったころに襲撃。

ハチの巣の2、3メートルほどまで近づき、赤い懐中電灯で位置を確認し、脚立の上から殺虫剤をこれでもかーってほど噴射し続ける。この時ハチがもがき苦しむ音が聞こえてくるけれど、気にせず噴射し続けるべし。噴射時間は5分程度らしいですよ。

 

5分て。。。かけすぎ。。。

 

そのあと棒でハチの巣を落としてごみ袋に入れて終了。簡単なようで恐ろしい。ハチ退治に変な優しさは禁物なのですね。やられる前にぶっ殺すみたいな。

 

防護服

防護服といえば、あのスターウォーズに出てくる白い集団みたいなかんじのやつですよね?それかなんか宇宙服みたいな?

 

これですこれです。なんかもう見た目おもろい↓ 調べてみたらアマゾンで4千円くらいで売ってました。

Related image

日本の自治体では貸し出ししてくれる所もあるらしいんですが、私のエリアではそんなサービスはなさげ。

 

まあ別にこんなに本格的じゃなくてもDIYでいけるやろう!と、またネットでハチ退治の防護服のコスプレを調べてみました。

 

  • 作業着などの厚手の服の上にカッパを羽織る
  • 厚手の帽子またはヘルメットをかぶり、顔と首をタオルで被い、ゴーグルを着用
  • 手には軍手や革製の手袋を着用
  • 足は長靴を履き、その上にズボンの裾を被せ、その上から紐で縛ってハチの侵入を防ぐ

 

と、ここまで読んで、これちょっとコスプレの手間暇かかりすぎ。。。と意気消沈してきました。自分で退治しようと意気込んでいた旦那さんも、ちょっとハチが怖くなってきたのか、もう、業者雇って来てもらう方が楽なんじゃない?とあっさり放棄。

 

無敵のアメ人業者

近所の害虫駆除の業者に連絡してみたら、さっそく次の日来てくれることになりました。ハチの巣退治だけじゃなくて害虫予防の薬とかもまいてくれるらしいのでアリとかゴキブリの心配もしなくてすむので、お願いすることになりました。

お値段は97ドル。高いのか安いのかはよく分かりませんが、手間や危険性を考えると悪くないと思います。

そして現れた自称元警察官のおっちゃん。剥げてないブルースウィリスみたいなおっちゃん。結構イケメンである。

出で立ちは、なんと黒いTシャツ、ジーパン、サングラス。

 

ちょうどこんな感じです↓

Related image

 

めっちゃアメカジ。防護服のスターウォーズの戦闘員みたいな人が来ると思っていただけにちょっとびっくり。攻撃色とか全然おかまいなし。真昼間から帽子も被らず大丈夫なんか。とハチに攻撃されないか心配したのもつかの間。

 

このおっちゃん、めっちゃ強い!

 

殺虫剤とかかける事もなく、侍みたいに長い棒でバシバシハチの巣をぶった切って行くその速さたるや。

なんかもうハチも何が起こったのか分かってない様子で、「え?家なくなった!?」みたいな感じで迷子になって飛び回ってました。ちょっと可哀そう。

 

その後薬を散布して帰って行くまでの時間10分足らず。

 

はいもうこれで半年から1年くらいは大丈夫ですよー。との事でした。さすが元ポリスのブルースウィリスなだけあって、ハチなんてダイハードに比べたらどうってことないんでしょう。

 

しかし、おっちゃん、強いねんけどちょっと仕事が雑い。おっちゃんが去った後に無残に飛び散るハチの巣の悲惨な姿たるや。。。

そこはちゃんと始末してくれないんですね(笑)

そして取り残されたハチは行き場をなくして玄関の周りを飛びまくっている。一生懸命家作ったのにハチさんごめん。

家の壁のレンガとかもおっちゃんのこん棒で殴られて凹んで剥がれかかってるし。そこらへんアメリカっぽい。

 

という事で、無事にハチの巣退治は幕を閉じ、私も無事に隠居生活を送れるようになりました。という近況報告第二弾でした。

歴史の勉強にハマる

こんにちは。ご無沙汰しておりますまいちょんです。最近ハテナブログから「ブログ一か月放置してますよ!近況報告だけでもいいから気軽な感じで更新したら?」みたいな報告をうけまして。

いやでも誰に近況報告するんですか?みたいな。毎回楽しみに読んでくださっている貴重な読者様がいらっしゃるのカモしれませんが。私の近況を聞いてよろこぶ人って私の家族か知り合いくらいですよね。だったらFacebookの投稿でいいんじゃない?と思ったりもするのです。ブログに投稿するのはやっぱり人に役立ちそうな情報だったり、真面目に考察したことの方がいいのではと思うんです。

実はブログ放置する直前に「オケスタの練習は意味あるんか?」っていう真面目な記事を書いていたんです。私結構オーケストラとかの出待ち中にぼーっとしてる時にブログのネタがピカーンって閃いたりするんです。それでその瞬間はやる気まんまんで書き始めるんですけど、いかんせん書くのにめっちゃ時間かかるという。それっぽいテーマはあるけど、どういう風に切り込んでいけばいいのかとか。結局何が言いたいんだとか。ごちゃごちゃ考えて書いてる内に時間がかかってタイムリーな話でなくなってきて、その時は結構面白いと思ったネタがどうでもよくなって放置されるという事がよくあります。

だったらやっぱり近況報告でもいいから軽い感じでちょこちょこ書いてる方がいいのかもしれないと思い、こっそり消滅しようかとしていたブログを更新する次第となりました。

 

前置き長い。そして、今回のブログは近況報告という名の最強のオチなし。

 

一か月放置していて恐る恐る戻ってきまして、このブログのアクセス数をビクビク確認してみた所、なんと、毎日アクセスされているではありませんか!絶対アクセス数0の日とかあると思ったのに一応何かしらのアクセスはある。何の記事が読まれているかというと、このブログを始めた時に一番最初の方に書いたどうでもいいお風呂の話(笑)これがなんとアクセスの85パーセントくらい占めてるという(笑)

 

maichon.hatenablog.com

 

次に人気があるのはレモンバー作ったよっていうまたどうでもいい話(笑)

 

maichon.hatenablog.com

 

私、1年間ブログを更新してきて、結構このブログの方向性とか分からないなりにも、私の専門分野の打楽器、音楽、教育とかについて色々考察して一生懸命書くようにしてたんですけど、全っ然時間かけずにぺろっと書いた近況報告のブログの方が読まれているという驚愕の事実(笑)

何でお風呂の記事が暴走しているのかはサッパリ分かりません。そういえばこないだ書いたタオルの記事もなぜか人気があった。やっぱり日本人はお風呂好きなんですかね。

 

maichon.hatenablog.com

 

近況報告

そしてまた本題からずれましたが、私の近況報告。誰も興味ないかもしれませんが逆にそっちの方が読んでもらえるという驚愕の事実が発覚したので書きます。

 

勤め先の学校も春学期が終了して夏休みに突入しました。アメリカの夏休みは3か月くらいあって長いんです。そして、オーケストラのシーズンも終わり、音楽の仕事が全く無い!

夏休みの個人レッスンもしますよーって宣伝したんですけど、誰も来ない。。。

ということで、今めっちゃ暇です。引きこもり。毎日ネットフリックスとユーチューブビデオ見てます。旦那さんにいいかげんゴロゴロせずに何かしたらどう?と言われる始末。そういえばこのブログを始めたのも去年の夏でした。暇すぎてすることなくなって新しく何かを始めようと思い至りブログ開設したわけであります。

今回もまた何か新しい趣味でも見つけようかと思いながら、最近ハマりだしたのは、

 

歴史のお勉強

 

ネットフリックスで、オリバーストーンさんのThe Untold History of the United Statesっていうドキュメントリーを見たんですね。

The Untold History of the United States

The Untold History of the United States

 

今はやりの(なのかは知りませんが)「学校で教えられないアメリカ史」みたいなノリのドキュメンタリー。ちょっと期待して見てみたんです。

 

そしたら、やべえ。

 

 

難しくて何言ってるのかよく分からん(汗)

 

 

 

英語の問題っていうのもあるんですけど、知らない事が多すぎて知識が足りないのと、数十年前に学校で習った歴史の記憶があやふやすぎてやばい。

という事で、これはおさらいせねば!と思い、「その時歴史は動いた」とかユーチューブで見てみたり(笑)色々歴史関係のビデオを見ていたら、めっちゃおもろい歴史の授業見つけたんです!

オリエンタルラジオの中田さんのエキストリーム授業。

 


激動の第1次・第2次世界大戦を中田がエクストリーム授業!

 

私が受験勉強してた時にこれがあったら最強でしたよ。すごい簡潔で分かりやすく、そして面白い!オリバーストーンはさっぱりのワタクシでもこれなら分かる!

 

ということで、ここ最近はずっと中田さんのビデオを見続けている引きこもりまいちょんでした。アメリカに住んでいると色んな国の方に合う機会が多いので、たまに政治とか経済の話になったりした時にも歴史をちゃんと分かっている事は大切だと思います。

 

一回日本人はどこから来たの?っていう質問をされて

え、アウストラロピテクス?縄文人?卑弥呼?みたいな回答しかできず、しかもその人はキリスト教信者で、世界中の人はみんなアダムとイブの子孫みたいな事を言われ、それに対してちゃんと反論できなかった事があったり。

 

アメリカ人にずばっと「何で日本人は真珠湾攻撃したんですか?」って聞かれたり、韓国人に「日本人は韓国の恩を仇で返した」とか言われたり。その時に日本側の見解や私の意見をはっきり伝えられる程の知識がないのは残念なことだし、そこらへんは結構タブーな感じであんまりちゃんと教えてもらったこともないので、それがいいか悪いか、諸説云々よりも、ちゃんと何が原因でどういう状況下の元、こういう色んな思想が生まれたのかとか勉強することは大切なんじゃないかなと思った次第です。

 

とオチなしのブログにむりやりオチをつけてみました。とりあえず、エキストリーム授業はおもろいから一回見てみて下さい。

ショスタコーヴィチに思いを馳せる

こんにちは。アメリカで打楽器やってるまいちょんです。

今週末もオーケストラの本番でした。今回の担当はショスタコ5番のシロフォンとグロッケンとトライアングル。いつものごとく待ち時間長いので出待ち中に色々思ったことを綴ってみます。

 

Shostakovich (1906-1975)

ショスタコーヴィチは生涯を激動の時代のロシアとソ連で過ごした作曲家。若いころのショスタコーヴィチはハリーポッターみたいなイケメンですね。

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学部時代の私は音楽史のテストで、ショタコンとかビッチなタコとかいろいろ想像力を膨らませて名前を暗記していたんですが 、実はめっちゃシリアスな人です(笑)

びっちなタコ(笑)

 

交響曲第5番

交響曲第5番は日本ではショスタコ5番とかさらに省略されてタコ5とか呼ばれてなんか響き悪いですけど、アメリカではショスティーファイブというジャクソンファイブみたいな何ともカッコいい名前で呼ばれています。

 

この曲はクラシック界の中ではベートーベンの5番と匹敵するくらい有名なんですが、なぜ有名かというと、「勝利に向かって突き進む」とか「苦悩を通じて歓喜へ」とかいうテーマがこれでもかってほど分かりやすく表現されて客受けがいいという事と、当時の社会情勢や政治的なメッセージとして色んな解釈をされて様々な諸説が出回って話題になったからです。

 

というのも、この曲が作曲されたのは1937年。スターリンの独裁政権時代。今でいう北朝鮮みたいな状況下でした。ちょっとでもスターリンに反感を買おうもんなら即死でした。実際、ショスタコーヴィチの友人の作曲家、身内やパトロンも強制収容所に送られて殺されたと言われています。そんな状況の中でもショスタコーヴィチは前衛的な音楽を追求していたんですが、当時公開されたオペラ「ムチェンクス群のマクベス夫人」がスターリンのお気に召さず、共産党機関紙に痛烈に批判されてしまいます。

 

スターリンの気を損ねる=粛清

 

命の危機にさらされたショスタコーヴィチは、当時作曲していた魂の雄たけびみたいな不協和音満載でヘビーメタルスクリーモーな交響曲4番の初演を断念して、めっちゃシンプルで分かりやすい体制賛美な5番を作曲し、それが大ヒットして首の皮が繋がったといういわく付きの曲なのです。それからというものショスタコーヴィチはソ連お抱えの作曲家として地位を確立していきます。

 

5番における諸説

諸説1

私が5番を初めて聞いたのは私の打楽器の先生がオースティンシンフォニーで5番を演奏した時でした。先生も今回の私と同じシロフォン担当でした。その時に先生がめっちゃ興奮してこの曲に秘められた「作曲者のメッセージ」について語っていたのが今も印象的です。

先生によると、

 

  • ショスタコーヴィチは表向きはスターリンや社会主義国家を賛美する曲を作りつつ、実はこっそり反体制的なメッセージを込めていた

 

というものです。なんでも、ショスタコーヴィチは5番にビゼーのカルメンのハバネラを引用して、その引用部の歌詞が「信用しちゃダメ」という意味らしく、さらに後半200回以上リピートする「ラ」の音がロシア語では「リャ」=「私」を意味し、さらに曲の最後にニ長調に転調したテーマがハバネラの引用と合体して「私は信用しない」という意味になるそうです。

 

家族の命を守るためには当局に媚びる不本意な音楽を作曲する事も、ソ連のお抱え作曲家とレッテルを張らることも厭わない。でも実は交響曲で体制を批判した不屈の作曲家であった!

 

みたいな西側の資本主義国からすればウキウキする話です。アメリカで5番が人気になったのもこういう背景があるからかもしれませんね。アメリカに住んでいると、アメリカ人の社会主義や共産主義に対する拒否感はひしひしと伝わってきます。そんなアメリカ人がショスタコーヴィチの曲を演奏するのに拒否感はないんだろうか?とか思ったんですけど、自分たちに都合のいい解釈をしてる感じもしないでもない。

 

実際私も先生に言われたことを鵜呑みにしてビッチなタコさんすごい!と思ってました(笑)

ハバネラ説の出どころは知りませんが、体制批判をしていたという諸説は1979年に発売された「ショスタコーヴィチの証言」という本が元になったそうですが、今ではこの証言は偽書とされているそうです。実際タコさんの息子のマキシムも身近な家族もこの本を否定しているらしいです。実際の所のタコさんの本音は謎です。

 

諸説2

体制批判と見せかけて、実はラブソングであった説。

後半何回もリピートする「ラ」の音は「リャ」=私ではなく、昔の愛人リャーリャさんを意味し、ハバネラの引用部も「信用しちゃだめ」ではなく、「愛」と叫ぶ箇所であり、これはリャーリャに愛を叫ぶラブソングであったという説です。

そしてこのリャーリャさんはタコさんと別れた後、スペインに亡命してカルメン性の人と結婚しているらしいです。

 

体制賛美ではなく愛人賛美。

 

実は真面目にみえたタコさんは女ったらしだったのでしょうか。イケメンやし、ぬかりない。

でも、粛清の嵐の状況下でこんなことができるんですかね。よっぽどな精神の持ち主。

そして当時強烈な批判をくらった「ムチェンクス群のマクベス夫人」は当時の奥さんに捧げられているらしいですよ。捧げるオペラの内容は18禁の血みどろ。

私が奥さんやったらこんな曲もらっても全然うれしくないけど。。。

 

なんだかよく分かりませんが、愛人へのラブソングは何となくこじ付けな感じがします。

 

旦那さんの意見

色々調べて面白くなってクラシックオタクの旦那さんにどう思うか聞いてみたら、

 

「絶対音楽*の5番に標題音楽的な意見を求める事自体が間違っている」

 

と即答されました(汗)

 *絶対音楽

音楽以外の制約から解かれた、すなわち他の芸術と結びついていない純粋な音楽をいう。したがってそれは、言語内容を音に響かせようとする意図や、対照的なものを模倣あるいは描写しようという意図、また感情などを表現しようとする意図はもたず、音楽的形式や秩序そのものがその存在の根元をなしている

by ブリタニカ国際大百科事典

 

 

ちーん。

 

まあ、そうなんですけどね。文学とかでもそうですけど周りがはやし立ててあれこれ推測するのは作者の意図に反するものだったりもしますし。

単純に5番の曲自体を5番の魅力としてお客さんに表現しないといけないのかもしれないですね。

 

てなことをごちゃごちゃ考えながら本番に臨み、出番をミスりかけて冷や汗かいたまいちょんでした。さすがスターリンもご満悦のショスタコ5番なだけあって、お客さんも大喜び。スタンディングオーベーションでした。

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ぐだぐだな本番

こんにちは。ちょっと体調崩して死にかけてた打楽器奏者のまいちょんです。

 

もう、花粉症やばい。北テキサスは特に山から飛んできた花粉が一気に集まる場所らしく、会う人会う人みんなくしゃみ鼻水&目が血走ってます(笑)

 

そして今はオーケストラやバンドのシーズン最後の定期演奏会ラッシュで練習と本番が毎日のようにやってきます。教えてる学校も5月で春学期が終わるのでこれもまたもや学期末演奏会ラッシュです。先週末はイースターで、教会に駆り出されて演奏しました。実はイースターのブログも書いてたんですが、忙しすぎて書き終わらないまま次から次へと本番が来て投稿するタイミングを逃しました。

 

そんなこんなで先週はずっと帰宅が10時とか11時とかで寝不足が続き、花粉症で目は痒いしくしゃみ鼻水のせいで頭は痛いしゾンビ化しておりました。

さらに金曜の夜のコンサートで着た服が薄着でお腹が冷えたのか、食べ物にあたったのか、帰宅してから胃がキリキリゴロゴロ。夜中中腹痛に苛まれ寝れず、朝の4時頃まで吐き下し、全然寝れないまま次の日を迎え、体調最悪な状態でオーケストラの本番を迎えるハメに。

 

今回の演目はモーツァルトのドン・ジョバンニ、フィガロの結婚、魔笛というトリプルオペラのダイジェスト。シーズンフィナーレという事でオペラ歌手やコーラスも招いてのコンサートでした。

 

そして私は本番中も目はムズムズ、鼻はズルズル、頭はクラクラ、お腹はキリキリゴロゴロ。

 

 

死ぬ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

 

 

ホールの冷房もガンガンで寒くてお腹も冷えて腹痛は酷くなるばかり。

 

そしてテンパったゾンビのティンパニ奏者は休符を数えながらトイレに走るという究極の凄技を展開。

 

幸いなことに私の楽譜は休符のオンパレードで、一回弾いてから次の出番まで300小節くらい出番がなかったりするんです。いつもは出番少ないとヒマだったりするんですけど、今回ほどモーツァルトに感謝したことはありませんでした。

 

ティンパニも舞台の片隅でカーテンに隠れていたのと、オペラ歌手さん達がめっちゃ目立ってくれたおかげでゾンビティンパニ奏者の行方を気にする人はいませんでした。と願いたい。

 

激動のコンサートを乗り切ったら今日は元気になりました。

そしたら旦那さんが同じ症状でダウン。食あたりかと思ったらウイルス性の胃腸炎だったっぽいです。

 

祟られた車の話

こんにちは。最近車を買い替えたアメリカ在住まいちょんです。

 

今回は昔乗ってた車の話。

 

それは2007年くらいの冬だったと思います。頼まれて買ったくじが当たって一等賞の景品で車が当たったんです。

それはフォードウィンドスター。自称青バン。

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おばあちゃんに、

「当たった車は当たるから縁起が悪いからさっさと売って金にしなさい」

 

と言われたけど、

ここアメリカやし、日本の縁起とかアメリカ人気にしないし、全然本気にしませんでした。

 

そしたら、1週間後に大事故。

丁度雪が積もってて、運転中に車線変更をしようと轍を超えた時にスリップしてぶつけて車の後ろ半分が大破しました。

 

そのまま廃車になるのかと思っていたら、アメリカの父ちゃんことジェームスがジャンクヤードからいっぱいパーツを見つけてきて修理しました。幸いエンジン系統は無事だったので後ろのコンピュータをリセットしたら復活しました。それでも見た目はかなりボコボコ。

 

その後何年も乗っている間に当て逃げされる事多々。

助手席側のドアが開かなくなり、全ての側面が凹みました。

もう最初からボコボコの車だったので修理もせずに乗ってました。

 

ある時妹たちを乗せて帰宅途中、アイスクリームが食べたいとせがまれ、普段は左折する所をわざわざ右折専用のレーンで信号待ちしている時に後ろから衝突されました。

 

幸い全員無事で、車のトランクも閉まったので父ちゃんジェームスが、

「200ドルでチャラにしよう」

と言って保険を通さずにケリをつけました。

もちろん凹んだトランクは修理されませんでした。

 

その後私は別の車に乗るようになり、青バンはジェームスの友達のマットさんに500ドルで買い取られて行きました。

 

それから青バンの事はすっかり忘れていたんですけど、今日たまたまジェームスと喋って青バンの話題になって今はどうしているのか聞いてみたら、びっくり仰天。

 

 

なんと!マットさんの家の駐車場から盗まれて( ゚д゚)

 

 

さらに盗んだ犯人は拳銃片手にスーパーに押し入り :(;゙゚'ω゚'):

 

 

そのまま青バンに乗り逃走 ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

 

 

ポリスとカーチェイスを繰り広げた後、タイヤがパンクして衝突事故 ((((;゚Д゚)))))))

 

 

犯人は刑務所に送られて、見るも無残になった青バンはマットさんの元に戻ってきたらしいですが、さすがに再起不能でガレージに放置されているらしいですよ!

 

 

 

まじんがーぜっと

 

 

 

それにしてもミニバンでポリスカーとカーチェイスって無謀すぎ!

てか、逆に頑張った青バン!分が悪すぎにも程があるのに最後まで走り続けて良くやった。

いやーすごい人生じゃなくて車生を送った青バン

 

ほんまに祟られてたのか

 

それとも数々の事故を起こしながらも運転手はいつも無事だったので実は守り神の車だったのか。

 

どちらにせよ、今までありがとう。そして成仏して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカで中古車ショッピング体験記

こんにちは。アメリカ在住歴更新中のまいちょんです。今回はアメリカのカーディーラーについて。

 

先日車を買い替えました。テキサスは馬鹿でかい上に公共交通機関が全くもって発展していないので車は必需品。しかも私の住んでいるDFWは色んな市町村が合体したメトロプレックスで面積は北海道と変わらない大きさ。どこに行くにも片道一時間高速運転しないといけないので、一日100マイルくらい運転していた旦那さんの車のトランスミッションがついに壊れてきて、新しく買い替えることになりました。

 

新しく買い替えると言っても私たちは貧乏音楽家。移動手段のみ必要なので、見た目とか高級感よりも燃費やリライアビリティ重視な車を中心に探しました。ローンも組みたくないので、目指すは100万円以下の中古車。日本だと中古車も結構な値段がしますが、アメリカでは結構安く車が手に入ります。車検もゆるいので日本では見たことのないようなボロ車やボコボコになった車も走ってたりします。

 

高級感満載のディーラー編

とりあえずダラスに住んでいるリッチな叔父さんご用達のカーディーラーを紹介してもらいました。叔父さんが全部手配してくれてこちらの要望も伝えてもらいました。

いざ行ってみると、

 

え、ここレクサスやねんけど。。。

 

高級車とかいらんねんけど。。。でも一応他の中古車も扱ってるらしい。

 

せっかく叔父さんが手配してくれたし、予約もしてるし、行くしかないと心に決め、高級感あふれるビルに足を踏み入れました。

 

入った瞬間3人くらいに呼び止められて身元確認をされる。確かに私たちは高級車を購入するような人物には見えない。秘書の方に担当ディーラーのグレッグさんに取り次いでもらって、高級感あふれるオフィスに案内してもらい、いざグレッグさんにご面談。

 

グレッグさんは意外といい人で、三台紹介してもらった車は日産アルティマ、本田アコード、現代ソナタという、エコノミーな車でちょっと安心。きらっきらなレクサスばっかり並んでる駐車場の一番奥の角にひっそりと並んでる中古車エリアに行って試乗。

 

グレッグさんが後ろに座って監視する中自動車教習所みたいなノリで、レクサス内を一周して終了。どうでしたか?とか聞かれても、いやもうどれも素晴らしいです。どれでもいいです。一番安いやつで!としか言えない。

 

コーヒーあるのでご自由にどうぞと勧められ、行ってみると10種類くらいセレクションがあって迷ったのでちょっとずつ味見していたら、気づけばスーツ姿のレクサス人に大量にガン見されてて慌てて退散。やばい場違いにもほどがある。

 

そしてついにお値段御開帳。思った通り全部100万は大幅に超えてるし。どれが気に入りましたかとか言われてもどれにも手がでません。

旦那さんの車、2005年のフォルクスワーゲン、ジェッタちゃんの買い取り値を調べてもらった結果。

 

5万円。。。

 

ちーん。。。

 

ありがとうございました。と頭を下げて去ったのでした。

 

アメリカの父ちゃんアドバイス

今までアメリカで色んな車に乗ってきましたが、実はそれはすべてアメリカの父ちゃんことジェームスがオークションとかで安っすく購入して自分で修理した車達で、壊れる度にジェームスに直してもらって乗っていたんです。

レクサスディーラーさんに行ってみて、相場の高さにびっくりしました。テキサスに引っ越してからはジェームスに修理してもらうわけにもいかないし、やっぱりローンを組んででもちょっと高めの車を買った方がいいんだろうか?と思い、ジェームスに相談してみました。

 

ジェームスの車に対する意見は

 

  • 銀行残高内で現金で買える車を探して、車に対する情は持たずに乗りつぶして乗りかえる。

 

確かにたまにラジオで耳にするデイブ・ラムジーさんのファイナンス講座に電話をかけてくる人たちはみんな車と学費のローンを抱えてる人たちばかり。デイブさんの第一声のアドバイスは車を売って安い車に買い替えること。

 

私たちもまだ学費のローンも残っているし、やっぱり更なるローンは避けた方がいいっぽい。しかもローンを組んで高い車を買ってぶつけたりしてもいらんし、走ってさえくれれば安いボロ車の方が気が楽ってもんです。

 

でも安い車はギャンブルみたいなもんで、長持ちするかどうかは運しだい。ジェームスにいい車の見極め方の秘訣を教えてもらうと、

 

  • 事故車は避ける
  • その車でカリフォルニアまで運転して帰ってこれると思えば大丈夫!

 

ほんまかいな。めっちゃ適当(笑)

 

facebookの個人販売編

ジェームスと話してやっぱり安い車を買おうと心に決めた私たち。次に目をつけたのはfacebookで個人で売り出している車。

ディーラーを通すと手数料やらいろいろ上乗せされて割高なので、個人で売り出してる車を買った方が安いし、どんな運転手なのかとか分かるしいいかなと思って調べてみました。すると、高級ディーラーさんの価格の半額くらいで同じような車があるではありませんか。とりあえず3か所ほどお宅に訪問してみることに。

 

訪問先1

アパートから出てきた若い女の人がカギを貸してくれて、

 

「そこらへん乗ってきてまた戻ってきたら連絡して!」

 

また適当なノリ。そんなに簡単に他人に車をあずけたらあかんやろ。

でもまあ乗った感じはいい感じ。ん?と思ったのがダッシュボードに禁煙マークのシールが。この車もしや個人車ではないのでは?

 

戻ってきて聞いてみたら、案の定、事故ったレンタカーを買い取って個人で修理して売る家族ビジネスを経営してる人たちでした。事象メカニックらしいお兄さんが家から出てきて、僕の腕を信じでくれ!みたいな演説をしてくれましたが、事故車という地点でムリ。

とりあえず、正直に話してくれたのはよかったです。

 

訪問先2

こちらはワンオーナーって書いてたのに、行ってみたらめっちゃゲトーなディーラーシップでした。全然ワンオーナーちゃうやん。イスラエル人のおっちゃんが出てきて刑務所みたいなトゲトゲワイアーがまきまきの駐車場から車を持ってきてくれました。無言でカギを渡され、おそるおそる乗ってみたらこちらも禁煙マークのシール。なにこれ?今はやりのビジネスですか?クリーンタイトルって言ってたのによくよく話を聞いてみるとリビルトタイトル。やっぱり事故車。

 

訪問先3

ぱっと見た瞬間にバンパーの色が違う。。。明らかにペンキで上塗りした感じがばればれ。ナンバープレートはフロリダ。

このお兄さんは、出て来るや否や、

「僕は毎日これに乗って通勤しているけどガソリンは週に一回しか入れないよ。かなり燃費がいい車です。ワンオーナーで無事故!」

 

いやでもなんかバンパーの色違うけど?って言っても

 

「ワンオーナー無事故!」を連発する。

 

試乗してもいいですか?って聞いたらちょっと嫌そうな顔をしつつ了承。でもお兄ちゃんはちゃっかり後ろに便乗。

乗ってみたら一分おきくらいにリンリン音がなる。これは何なんですか?って聞いたら、

 

「あーこれは、エコモードに切り替わったっていうお知らせです。問題ないです」

 

これ止められないんですか?

 「ぼくこの車はあまり乗ったことがないので分かりません」

 

さっき毎日これで通勤してるって言ってたやん。。。

 

フロリダナンバーですけど、最近引っ越してこられたんですか?

「え?あ、はあそう思います」

 

思うってどういう事??

 

「この車は最近購入したばかりなんです。だからフロリダのタグもまだ有効!」

ワンオーナーちゃうやん。あんたがセカンドオーナーやん。レジストレーションもしてない車を売りさばくのは違法ですよ。

 

とまあ、突っ込み所満載。

 

三戦三敗でした。やっぱり新しい年代の車で、走行距離も少なくて安い車は事故車やどこか問題がある車ばかり。 どこか妥協しないといけないということを学びました。いやそれにしてもひどすぎる。

 

高級じゃないカーディーラー編

もう個人の車はこりたので、ちゃんと車の情報を開示していて、なおかつ安めのお値段設定なディーラーをいくつか訪ねてみることにしました。

 

ディーラー1

ここのディーラーのホームページでは写真が一枚しか無かったので分かりづらかったんですが、行ってみたら、結構おんボロディーラーで、どの車も外傷だらけ。どのアングルからみても傷だらけ。そして試乗したどの車もガソリンランプ点灯するくらいガソリン入ってない。どんだけケチってるんですか。

 

この外傷ってどうなんですか?って聞いたら、

「もうこういう状態っていうことで安く売りだしてるんで。でもVinナンバーとかで見てもらったら分かるようにどの車も無事故です。多分前のオーナーが車庫入れ下手くそだったんじゃないですか?」

 

そんなもんですか?

でも実際ここのディーラーの車は狭い駐車場にきつきつに車が並んでるにも関わらず、ディーラーのお兄ちゃん方はすごい速さでバックしてたりして、もしかしてこの傷はこのお兄ちゃんたちの仕業なのでは?と思ってしまったり。

 

他にも、外装はきれいでも内装がめっちゃ汚なかったり、たばこ臭かったり。

 

そこに間髪入れずに営業してくるお兄さん。

「お客さん、せっかくなんで、今一押しの車乗ってみませんか?これ昨日来たばっかりの2016年トヨタヤリス。内装もまだ新車の匂いがします!ナビやバックアップカメラもついてます!」

 

折角来たので乗ってみたら確かに綺麗。乗り心地も悪くない。なんかもうひどい車ばかり試乗していたので余計に素晴らしく思えてくるトヨタやりちん。じゃなくてヤリス。ヤリスって聞いたことなかったけど調べてみたらヴィッツの欧米版の名前っぽいですね。でもなんか名前が微妙って言ってたら旦那さんにそこは問題じゃないと指摘される。。。

 

でも肝心のお値段は税金や手数料も込めると120万と少し予算オーバー。現金払いでまけてくれないか聞いてみても、足元見られているのか交渉する気ゼロ。

 

「うちは大手のディーラーに比べて安い手数料なんでこれ以上安くできません」

 

確かに高級レクサスディーラーさんは、ダラスの中心地でのオフィスの維持費や、ピカピカなレクサスの洗車代、無駄に多い従業員や、10種類以上のコーヒー代も手数料に反映しているのかもしれない。と思い、少し納得する。

 

旦那さんはカーショッピングに疲れてきて、もうこれでいいんじゃない?と買う気になりつつある所を説得して、次の日別のディーラーを見てみてから結論を出すことに。

 

ディーラー2

ここのディーラーはうちから1時間ほどドライブしないといけないので、行く前に電話確認してみると、電話に出たディーラーのPJさんは

 

「いつでも開いてるから好きな時に来て!」

 

との事で、じゃあ12時半から1時の間に伺います。と言ってちょうど1時前に到着。なんかレンタル倉庫みたいな場所で、ディーラーのサインすらない。でも住所はあってるのでここに違いないと思い、ドアまで行くと、

 

「4時ごろ帰ってきます」

 

という紙が貼られて閉まっているではないですか。電話してみたら、

 

「ちょうどランチを食べに出た所なんだよ~。遠いところでランチしてるから4時まで帰れないんだよねー。何でもっと早く連絡くれなかったんだよー」

 

いや、連絡したやん。ちゃんと1時前に着くって言って時間通りに来たやん。しかも何でランチに4時間かかんねん。

でも折角1時間運転してきたし、そのまま帰るのももったいない。

4時よりもうちょっと早く帰ってこれませんか?って聞いたら、

 

「じゃあお父さんに連絡して僕が帰ってくる前に開けてもらえるようにする」

 

という事なので、お父さんが来てくれるまでの間に近くの他のディーラーを訪ねてみる事に。

 

ディーラー3

こちらのディーラーさんはファストフードを改装した外装で、ドライブスルーとかがついてる。でももう胡散臭いディーラーに慣れてきて気にならなくなってきました。

中に入ってみたら無人。声をかけてみても応答なし。一応電話で事前連絡していたので、とりあえず外で車を物色していたら、のっそり出てきたカーネルサンダースみたいなおっちゃん。名前はボブさん。かなりやる気ない感じ。声が低くてしゃべり方はヤクザみたいで英語も訛ってる。

 

最初に見せてくれたのは本田のインサイト。ハイブリットで燃費がいい。後ろのバンパーの傷跡を塗装した跡があったけど、内装も外装もきれいで乗った感じも悪くない。お値段も70万ちょいでお手頃価格。タイヤもバッテリーも交換したてで、書類も全部見せてくれました。

 

これならカリフォルニアまで運転して帰ってこれる!

 

バンパーを指摘したら、すんなり、

 

「ああ、直すよ。それか200ドルまけてあげる」

 

とあっさり返答。おっちゃん見た目怖いけど実は優しい系?

他の車も試してみたけど、どれも悪くない。どの車も綺麗にメンテされててちょっと好感がもてる。そしておっちゃんの押しの一言。

 

「まあ何でも色々試してみたらいいけど、車ってのは馬と一緒で乗れば乗るほど選べなくなるからね。」

 

まさにその通り!私たちはもう何がいいのか悪いのかよく分からなくなってきて、これ以上車を探すのに疲れてきていました。第一印象的にも本田のインサイトが一番ときめき感がありました。

まあ一つ言えるのはディーラー1さんはぼったくりって事です。おっちゃんの車の方が車の質もディールも全然いい。

やりちんは悪くないけど、同じ買うならこっちのディーラーの方が信頼できる。

 

でもまあ一応PJさんのお父さんがわざわざ来てくれるらしいので、そこの車を見てみてから返事しますって言ったら、おっちゃんは更に

 

「今日中に戻ってきてくれたらさらに150ドルディスカウントするよ。戻ってきてくれることを期待しているよ」

言ってみるもんですね。なんかちょっと交渉術を学んだ気分。

 

PJさん

PJさんの倉庫に戻ってみると、奥の方でおじさん二人が何語か分からない言葉で談笑してました。このおじさんの一人がPJさんのお父さんなんでしょうか。とりあえず、トヨタのプリウスを試乗したいんですけどって聞いたら、

 

「ああプリウスね。いい車。オッケー。えっと、どれか分かる?私はただの父親で車のことはさっぱりで。」

 

ああはい、あの角の車です。

 

「ああじゃあ今すぐ出します!」

と言ってエンジンをかけようとするもかからない(笑)

 

「ちょっと電気自動車系は苦手なので私。息子が帰ってくるまで触らない方がいいと思うんで他のやつから乗ってもらえますか」

 

ああはい。じゃあ、その松田試乗できますか?でも他の車前にあるのでのけてもらえますか?

 

お父さん、車をのけようとするも、またエンジンがかからない(笑)

「ちょっと助けてくれる?」と頼まれた旦那が車を移動する羽目に。なんかもう逆にお父さんおもろい。

 

結局PJさんは4時をすぎても帰ってこず、その間お父さんはずっと箒で掃き掃除してはりました。お水とか買ってきてくれてやさしいお父さん。

ようやく帰ってきたPJさんは、かなりチャラそうな若いお兄さんでした。車のヘイルダメージとか指摘してみても、

 

「うちは別に気に入ってくれた人が買ってくれればそれでいいんで」

 

と特にディスカウントしてくれる感じもなく、これといって気に入った車もなかったので、やっぱりボブさんの所で買おうと決めました。一言いえるのは、

 

お父さん、ちゃらい息子に代わって接待してくれてありがとう。

 

念願かなってついに車を購入

 ボブさんの所にもどって契約書類にサインしました。本当にこれでよかったんだろうかとめっちゃ色んな思考が頭によぎりましたが、実際これ以上車に時間を費やしたくありませんでした。どちらかというともう何でもいい。

 

何となく恋愛結婚よりお見合い結婚の方がうまくいくっていう人の気持ちがちょっと分かったような気がしました。いやもうほんと、どんな車でも大事にします。選べって言われたら色んな事を気にしてこの車で本当にいいのだろうかと悩んでしまいます。そういう面でも結婚相手に選ぶ相手は「悪くない」人や「タイミング」で決めてしまう人が多いのも納得できました。

 

でもこのインサイト、小回りもきくし、結構気に入りました。これからもよろしく!

 

 

 

 

 

 

と、ハッピーエンドで終わりたかったのに

まさかのまさか。次の日当てられました(涙)

 

インサイトちゃんの車高が小さくて見えなかったのか、仕事先の中学校の駐車場でバックしてきたトラックに当てられ、助手席のドアが見事に凹みました。

デントリムーバルに持っていったら、ドア全替えしないといけないらしいです。

幸いな事にトラックの運転手は同じ勤め先の先生で、一応ちゃんと修理費払ってくれるらしいので良かったですが、車を買って喜んでいた矢先だったのでちょっとびっくり。

廃車になるような事故じゃなくて良かったです。インサイトちゃんには悪いけど、120万の車にしなくて良かった。。。

 

終わりに

 アメリカのカーショッピング。お金があるならちゃんとしたディーラーでの購入をおすすめします。とりあえず言えることは、

 

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