まいちょんの学びの部屋

アメリカ在住ママ兼打楽器奏者の日々の学びをシェアするブログ

上流階級の食事事情

こんにちは。アメリカ在住のまいちょんです。今回のお題はアメリカの上流階級のお食事事情について。上流階級のお食事はテーブルマナーが厳しかったり、食べながらしゃべらないとか、カチャカチャ音を立てないとか、そういうルールは知ってたんですけど、実際アメリカに来て、特に旦那のリッチな白人家族とお食事を共にして色々学んだことをシェアしたいと思います。

 

あるあるその1.食べ物の匂いを気にする

先日、旦那の両親がやってきました。私が息子の離乳食にブロッコリーを使っているのを見てお義母さんが言った一言。

 

「ブロッコリーって臭いから生ではめったに買わないわ。いつも冷凍ばっかりよ」

 

旦那もそうだよねーって会話してて、ちょっとっていうか、かなり衝撃をうけました。

 

ブロッコリーって臭かったんですね(笑)

 

そして、冷凍食品を買う理由が、手間が省けるとか、長く保存できるとかじゃなくて、臭くないからっていう。。。匂いとか気にした事なかった。。。

 

この臭い事情、日本にいた時は全然気にしなかったんですけど、アメリカに来て、特にリッチな家庭の白人と接するようになって初めて学んだコンセプトなんです。上流階級の人たちは特に体臭とか口臭を気にするあまり、臭い食べ物を避ける傾向があるんですね。オニオンブレスとかガーリックブレスとか言って嫌われます。私はそんなことなどつゆ知らず、結婚前、初めて旦那の両親の豪邸におよばれした時に餃子をふるまって豪邸を何とも庶民的な匂いで充満させてしまったという失態をした事があります。

 

でもね、ネギとかニンニクとかなら分からなくもないけど、ブロッコリーって(笑)他にも大根とかアスパラガスも臭いらしいです。ダシで煮物とか作っても旦那に「すごい魚の匂いがする」っていちいちリアクションされます。旦那は何でも食べてくれるので、特に魚の匂いが嫌いとかいうわけではないんですけど、このいちいちリアクションされるのにびっくりします。

日本に住んでいた時は、部活帰りに通り過ぎた家から魚の焼いた匂いとかしたら美味しそうだなーって思ってお腹がすいて晩御飯が楽しみになったもんですよ。

でもアメリカに来て外でサンマ焼いたら近所の人に切れられました。臭いから二度とすんなって怒られました。美味しいのに。。。

 

まあそんなこんなで、旦那の家では料理するときは、乾燥物か冷凍物か調味料ですべてを賄ってはります。オニオンパウダーとか、ガーリックパウダーとかで風味付け。ネギとかも飾り付け程度に乾燥したやつをパラパラってかけてます。パセリじゃないねんからってつっこみたくなるけど。しかも旦那の両親は生のニンニクを使ったことが今までなかったらしく、私が餃子作るために買ってきてあまったやつを使おうとして、レシピを見ながら、2人してガーリック1かけってこれ全部の事かな?って議論してました。いやいやそんなん全部使ったらえらいことなりまっせ!ってあわてて止めました。

 

その2.食事の仕方を気にする

旦那のリッチな叔母さんの衝撃的な発言。

 

「この間食事でおよばれした家庭が熱いうちに食べた方がいいからって、みんなでよってたかってターキーの丸焼きをつついてたのよ。野蛮だわ」

 

野蛮だわ。

 

野蛮。。。

 

野蛮って何なん(笑)

 

上流階級のお食事は、みんなでテーブルについてお祈りしてからナイフとフォークで静かにいただくんですが、これもまた私は昔餃子に懲りずにお好み焼きを旦那家でふるまって、みんなでナイフとフォークで冷めたお好み焼きを食べた時、くそまっずって思った事があります(笑)

 

なんか逆に変なマナーとかに縛られて美味しい食べ物を食べられずに人生終えるくらいなら私は一生庶民でいいですって思います。ファンシーなレストランで高額な料理を食べるより、普通の居酒屋とか食堂で食べるご飯の方がおいしいと思ってしまう。

 

その3.残すのはオッケー

で、一番納得できないのは、上流階級のお食事では食べ物を残す事は全然オッケーなんです。私は「お残しは許しませんで!」ってしつけられて育ってきたので、食べ物を残す事は行儀が悪いと感じてしまいます。特によその家でご飯をよばれた時は嫌いな物でも食べないと失礼だと思っていたので、こちらではその概念が全く無いことにびっくりしました。

 

旦那の妹とかがお代わりして全部食べ切れずに残してたりするのを見たら、食べれる分だけとればいいのに。。。とか、あと少しやねんから食べてしまえばいいのに。。。って思ってしまいます。貧乏人の性なんでしょうかね。でももったいない!捨てられるくらいなら私が変わりに食べたくなります。

 

あと、「食べたくなければ食べなくていいわよ」っていうお言葉をよく聞くんですけど、それを聞く度に無性にムカってきます。いやそういう問題じゃないからみたいな。

無駄に殺された動物が可愛そう。とか世界中に飢えてる子ども達がいてるとか言われて育ってきた私にとって、食べたくなければ食べなくていいっていう概念は少し自己中心的に感じてしまいます。

 

旦那に、何でみんな微妙に残すん?って聞いたら、「それはもうこれ以上食べられませんっていうサインなんだよ」って言われました。こちらではお皿を空にするのは美味しかったっていう意味合いよりも、料理が足りないっていう意味になるらしいですね。

確かに、レストランとかでもったいないからって飲み物を一生懸命空にすると、サーバーの人にどんどんつがれて困ったことがよくあります。

 

何て贅沢な!

 

色々とややこしい食事事情。私はきっと一生馴染めなさそうです。