Spiral Staircase Duo
こんにちは。まいちょんです。
今回は私と旦那さんのアンサンブル、Spiral Staircase Duoについて書いてみます。
名前の由来
このアンサンブルはホルンとマリンバというちょっと珍しい組み合わせです。Spiral Staircase (螺旋階段)という名前は、巻き巻きなホルン (螺旋)とマリンバの鍵盤 (階段)をもじって旦那さんが命名しました。
はいかなり適当です。でも謎かけみたいでたまにお客さんが名前の由来に気付いてくれます(笑)
個性を出す
ホルンは歴史が長く、オーケストラで大活躍する楽器です。
打楽器は逆に西洋音楽での歴史は浅く、オーケストラの出番よりも、ポップスやジャズ、それこそ現代曲でよく使われます。
このミスマッチングなスタイルの組み合わせが日本酒アイスクリームのような斬新さを生み出すのではないかと勝手に思っております。
アイデアは奇抜だけども食べてみると結構しっくりくるみたいな料理を模索してます。
私はもうアメリカに来て十数年。そろそろ人生の半分をアメリカで過ごしている事になります。そう思うと恐ろしいんですが、最近よく自分が何人なのかよく分からなくなります。アメリカに何年住んでも自分がアメリカ人になれるとは思いません。国籍上は日本人ですが、だからと言って純日本人みたいになれるかというと、そうでもありません。この間、日本語でプロフィールを書いてほしいと頼まれましたが、自分に文才がなさ過ぎてかなり悪戦苦闘しました。
すべてが中途半端で自分のアイデンティティが何なのかよく分からない中、それが今の私であって別にどこかに属さなくてもいいんだと最近思うようになりました。
型にはまらない自由な音楽で個性を表現できる現代音楽はそんな私にぴったりなジャンルだと思います。
だいぶ前にクラフトビールと現代音楽についてブログを書きました。
- クラフトビールが今流行っているのは世間がパーソナリティを求めているから。
- ナンバーワンではなくオンリーワン。
- ビジネスストラテジーはユニークさと親しみやすさ。
というようなことを書きましたが、私達のデュオにも同じ事が言えるんじゃないかと思います。
最近日本の童謡や民謡を旦那さんが西洋風にアレンジした曲をよく演奏します。この創作寿司のような曲が今の私達を上手く表現しているんじゃないかなと思います。
新曲を録音しました。the Clouds (雲)というタイトルです。
これはJacob Hashimotoさんという日系アメリカ人の方のアートの展示会で演奏するにあたって旦那さんが作曲しました。「赤とんぼ」と「夕焼け小焼け」をアレンジした曲です。この二曲は両方とも「夕日」と「哀愁」がテーマで、故郷を懐かしむ心境を表現した曲です。
こちらはJacob Hashimotoさんのアートワーク。雲というタイトルはこの凧からとりました。
よければ聞いてみて下さい。